天然素材を使用して、事務所の玄関土間部分のリフォームを行いました。
框(かまち:玄関部分の「土間(靴で入る部分)」と「床(靴を脱いで上がる部分)」との間に入る横の板のこと)部分は、ヒノキの耳付き無垢板を使っています。
土間の部分は、ヒノキや高野槙(コウヤマキ)の柱の切り落としを厚みを45mmほどに切って、並べて貼り付けた後、サンドペーパーで削って柿渋を塗り、最後に天然ワックスを塗りました。
土間は石かタイルで検討していたのですが、南木曽の馬籠宿の美術館に行った際に木タイルが使われているのを見て、これはいいと感じたのを思い出し、ちょうど他の工事で使用したヒノキや高野槙(コウヤマキ)の柱の切り落としをずっと保管していたので、それを切って使うことにした次第です。
木の小口は削ると固くつるつるになるので、塗料でがちがちに固めなくてもある程度の耐久性が出ると思いますが、それでも大切に使い、定期的にワックスを塗り直して行こうと思っています。
今回、框(かまち)にはカウンター用のヒノキの余りを使用しました。このように、無垢の木は余った材料でも削り直して別の場所にも色々と使えるので、無駄がなく本当にエコだと思いました。新建材とは違い、削ったり切ったりしても有害物質を撒き散らすこともないので、安心して加工することも出来ます。削りかすも燃やして燃料にすることも出来るので、薪ストーブとかを設置できたら良いのでは?と色々と想いをめぐらせました。
天然素材に囲まれた家というのは、やはり人の精神と身体にとてもやさしいということを改めて実感しました。このような素材を使った家を、価格を抑えて提供出来るようになれば、もっとたくさんの家で取り入れてもらうことも出来るのではないかと思い、色々と試行錯誤しているところです。
施工前・施行中
施工後
着想を得た馬籠宿
材木屋さん(木曽)の加工場に大工さん達と視察した際、立ち寄った馬籠宿で見かけた木タイルに着想を得ました。
弊社ではこのように、建物の柱や構造体を修繕するようなリフォーム、本物の木を使った家づくりを得意としています。
人にも環境にも優しい、天然素材メインのリフォームに挑戦中です!
お住まいの家や会社、施設、賃貸物件などの気になっている事があれば、どんな些細な事でも気軽にお問い合わせください。