葛飾区立石にあるシェアハウス(築50年以上経っていると思われる建物)の老朽化した部分のリフォームの様子を数回に分けてお伝えしています。
最近、ホームセンターで「杉無垢ボード」という名称で杉の集成材が売っていて、安価な割に質が良いので、ドアの材料に使用してみました。
通常の集成材は、小さい木片を接着剤で細切れに貼り合わせているのですが、今回のものは「巾はぎ」と呼ばれ、100mm幅の1枚の長い板を横並びにはぎ合わせています。そのため限りなく無垢に近く、縦に割くと実際に無垢板になります。
この杉無垢ボードのサイズは縦1820mm幅910mmでした。ドアに使う幅700mm程度を取っても、200mmほど残るので、その残った部分を使ってドアの枠を作りました。
板の厚みは24mmで、通常のドアよりもやや薄いのですが、中が中空のフラッシュ戸と比べると密度が高いので、遮音性能は高くなります。
市販の安価な既製品ドア(樹脂フィルム貼り)と同程度の価格で、無垢のドアを提供することが出来ました。
予算の限られている現場で、どのようにして天然素材を使ったリフォームを実現できるかを思案した結果、弊社オリジナルのドアの制作に至りました。
既製品の場合、ぶつけて穴があいてしまったり、フィルムが剥がれてしまった場合、新しい扉に交換する必要が出てくる場合もありますが、無垢材の場合は耐久性が高い上、汚れたり傷がついた場合でも、削って塗り直せばまたきれいになります。
この後、お客様ご自身で塗装をしていただくことになっているので、その手間はかかってしまうのですが、既製品のドアに比べ、耐久性が高く、長くご使用いただける良いものをご提供できたかと思います。
今回使用した杉無垢材(ムク・ボード)はこちらの製品で、ムク・ボードの特徴などはこちらからご覧いただけます。
メーカーは中国木材とありますが、日本の中国地方、広島の会社です。材料も国産の杉を使用されているとのことなので、完全に日本製のものです。
弊社ではこのように、建物の柱や構造体を修繕するようなリフォームや、本物の木や素材を使った家づくりを得意としています。
人にも環境にも優しい、天然素材メインのリフォームに挑戦中です!
お住まいの家や会社、施設、賃貸物件などの気になっている事があれば、どんな些細な事でも気軽にお問い合わせください。